第44章 ボーダーでの日々
それよりも一ヶ月ほど前の7月…
恵土&菊地原『はあ~あ、やだなあ~(がっくり』
自販機の近くにあったベンチに座り
うなだれてから肩を落としながら自販機で呟いた時
たまたま隣で同時に被った言葉から、それは始まった…
人通りが少ない場所で
恵土とその知り合いしか、あまり立ち寄らないような隠れスポット。
菊地原「?どうしたんですか?」
恵土「いや…
戦闘禁止にされた」
菊地原「は?(じと目」
その言葉は予想外で、思わず聞き返されたが
恵土「生きてけねえよ!!;私生きてけねえよ!;
私から戦いとったら何も残らねえよ!!!!;」
本人は大まじめだった;
菊地原「こっちの方が大変だと思いますけど?;
僕らの方なんて
今夜から朝までの夜中に防衛任務が入ってて(溜息)
明日がきつくなること間違いなし」
恵土「代われよ!!代わってくれよ!!;」切実にシャウト
カップを片手に言う菊地原に対し、恵土は叫んでいた;
両手で必死にジェスチャーしながら頼んでいた。
菊地原「いや知りませんけど;」
恵土「頼むからあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!;
私は戦いっていう瞬間がないと生きてけないんだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!;」
菊地原「戦闘狂なんて次元越えてどこまで行くつもりですか;」
恵土「遥か万里の彼方まで!!(キラン」
菊地原「じゃあそのまま死ね(淡々&ずず」
恵土「とりあえずお前の脳天貫いてやるううう!!;(半泣」
菊地原「あーもう!別の意味で貫かれてるから!!
バカバカしい発言バッカで貫かれてばっかりだから!!;
ヤケになるなこれ以上!!(汗」
襲い掛かろうとする恵土に対し
両腕を両手でつかんで必死に止めようとする菊地原だったが
恵土「城戸さんのバカ!!;忍田さんのバカあ!!;
戦闘禁止って何でだああああああああああ!!;」
菊地原「いや!僕が知るか!!!;」
泣きながら叫ばれ、心中の叫びが響いた;
そうぎゃいぎゃい盛り上がる中、一つの質問が響く
菊地原「そういえば思ってたんですけど
本気で愛してるんですか?僕のこと(じと目」
恵土「へ?(きょとん」
それを聴いた直後、脳も動きも止まった。
恵土の暴走を止めるために横に置いたカップを取り
中身を飲んでから、また呟かれる。
菊地原「愛してるんならキスして下さい」