第43章 飲み会(過去と今)
あの後…
恵土「ごめんな、怖い思いをさせて(お辞儀」
来馬「大丈夫。
窓ガラスは直せばいいし、また使える。
だから、そんなに気負わなくていいんだよ(微笑」
でも、私は…
恵土「もう…来ない方がいいよな。ごめんな!」
そう言った直後に、一方的に立ち去ろうとした時
その手を掴んで、来馬が引き止めてくれた。
恵土「!」
来馬「…」
その時…
向けてくれた眼が真剣なものだったのは、今でも覚えてる。
来馬「そんなに、気にしなくていいんだよ(微笑)
悪いのは、そこに攻め入ってきた軍人であって
怖い思いをさせたのは、恵土先輩じゃない。
だから…ここにいていいんだよ。
いつだって、来てくれれば俺も嬉しいし
鋼も、太一も、今も…
きっと、喜ぶと思うよ^^」
恵土「!」
その言葉が、とても嬉しかったのを今でもはっきりと覚えている…
太一「そうですよ、恵土先輩!
確かに暴れた時は怖かったけど、
それでもそれは恵土先輩に対してじゃなくて軍人に対してっていうか
確かにt
今「それ以上言わなくていい!」チョップ
太一「いでっ!;」頭抱え
今「恵土先輩がいなかったら誰が太一の暴走を止めるんですか!
止めれるのは恵土先輩しかいないんですよ!?
第一…あんな風に宙に飛ばした茶を
瞬時に湯のみで中に戻して机に置くなんて技は、恵土先輩しか…;」
そりゃ見たことないもんな、私以外では;
村上「俺も、いてもらえば助かります。
覚えたくもなかったことまで、覚えてしまう。
それを見抜いてくれたのは、あなたで二人目ですので(微笑」
きっと、もう一人は来馬だろうな。
村上「それに…
今までも、たくさん助けてもらいました。
せめて、何か力にならせて下さい(微笑」
恵土「そんなに、大したことじゃ…」
来馬「恵土先輩にとっては大したことじゃないかもしれない。
でも、俺たちにとっては
凄く大きなことで、大事なものなんだよ。
だから…
俺は、恵土先輩と一緒に居たいって思ってる(微笑)
いつものように、いつだって来ていいんだよ^^」
恵土「!…」
それを聴いた直後、軍人と戦った時から
固く握り続けてた拳が、安心したのかとけながら
恵土「ありがとうっ;」
嬉しさ故か
声が引きつり、震えが止まらなくなった。