第36章 隣には…
どんな目に遭わされても、態度を変えず
その幸せを真に望み、必死に考えて行動し続けることができる。
きっと、あいつは…解って行動しているんだろう…
ひどい目に遭わされる痛みを知っているから
そんな痛みなど、誰であろうと味あわせる言われなどないように
ひどい目に遭っていい人など、いないのだと今も信じているからこそ…
(俺の前に立ち、トリオン兵を前に
真っ直ぐな眼で刀を抜く姿が脳裏に浮かぶ)
そんな中、遠征艇は先に行った。
頭「待っているぞ!必ず帰って来い!!」
ヘブン「当たり前だ!!」
どずん!!
開いた状態のまま浮きあがり、一瞬で空間ごと消え去る遠征艇を
俺は中空で眺めながら叫び、恵土のすぐ傍に着地した。
恵土「バカ!何で降りてきた!!??」
それに、闇を押さえながら叫ぶ恵土に俺は応えた。
ヘブン「お前から教わったことだ」
恵土「え?」
ヘブン「助けが必要なら、助けるべし!
一人でいるもの在れど、差別するな!
常に優しく、人の為にあれ!!」
そう叫びながら、昔に恵土からもらった日本刀を抜刀する。
恵土「?」
ヘブン「覚えているか?
エナジードレインをあげた奴のことを。
覚えているか?
荒んだ眼で、生き抜き続けてきた少年を。
覚えているはずだ。
お前が名付けた、ヘブンという名も!
この銀で作られた日本刀型のトリガーも!!
全て…お前が与えてくれたものだ!!」
そう叫びながら日本刀を構えるのを見て、目を見開いた。
ヘブン「今度こそだ…
あれから16年…遅くなったが
今度こそ、お前を護り抜いてみせる!!」
恵土「!そうか!あの時の!」
ヘブン「ふっ。やっと思い出したか(微笑」
恵土「通りで憎たらしい鋭い目つきだと思った」
ヘブン「ああ、その通り!
憎まれっ子ヘブン、ここに在り!(拳握&微笑)
…(はっ)!
って何だ、その反応は!!;」
恵土「だってそうじゃん。
昔からノリよかったよね^^」
ヘブン「そうじゃない!・・//
やっぱり可愛いな//ってそうじゃなくてっ!;
おっほん!//
己が信念を貫くため!!
戦いに参加する!!!」
刀片手に構えて叫ぶ中
後ろで笑い声があがり続けていたのは言うまでもなかった…;
(2月4日PM11:50~5日AM1:50更新、1274~1280(8ページ))