第36章 隣には…
秀次「音速以上で移動しているものの周りの空気は
当然ながら音速以上で動くが
それ以外=普通の空気は
音速(約340m/s)以上の速度で変化が伝わらない。
それらによって
その音速以上で動いている空気と、普通の空気の間には
「圧縮された薄い層」が生まれる。
この境が到達すると
その部分だけいきなり圧力が大きくなっているため、破壊や爆発音を感じる。
これが「衝撃波」だ。
それを自力で生み出すのが
風月流派として教わる、最初の関門だ」
そう説明する中
小南「そういえば…
昔、恵土から風月流を叩きこめる相手が見つかったって聴いたけど…
それってあんただったのね!!??;
わたしでさえもおそわってないのにぃいい!!!」
胸ぐらを掴んで揺さぶりまくり始めた;
そんな中、白帝が恵土が拳を広げた左手へ落ちていく
「!!」
恵土「約束したんだ…(片膝をつく」
「?何を?」
恵土「二度と、無理はしないって(真剣」
真剣な表情を浮かべながら
斬撃を食らってひざまずいていた敵に対し
片膝をついて視線を合わせながら言い出した。
恵土「…お前が、一人で何を抱え込んでるのかは知らない。
そして、何でお前が
人型近界民を空間移動で送ったように見せかけて
全員と一体化して、神の力とも一体化したのかもわからない。
でも…これだけは確かだ。
お前は、お前の国を誰よりも愛している。
だから、護り抜くために連れて行こうとしたんだろ?」
「…お前に…何が解る?
俺は、住んでいた国で何度も殺されかけた…
それでも、生きるために愛するしかなかった…
尽くすしか、なかったんだ……
一度は、お前に救われた…
それでも…
今度はお前が、何度でも敵に回り続けてきた。
どんなことをしてでも、トリオンを奪うことを核としてきた。
だが、お前はそれを何度も覆し続けてきた」
恵土「頷)うん。
だって、殺そうとしてまで奪おうとしてくるからさあ;
残されたもんの気持ち考えてよ;(溜息&汗」
「…仕方がなかったんだ…(拳握)
当時、それ以外の選択肢はなかった!
もしそれ以外の行動をとれば
見せしめとして殺され、さらし首だ」
遊真「ふむ。そんな国もいたのか」
迅「パンデモニウム時代って奴だな」
そう呟かれる中、驚きの過去が明らかとなる。