第36章 隣には…

菊地原「うるさ過ぎ；」←まだ響いてる；

恵土「お；落ち着いてくれ；
もう、大丈夫だから。な？^^；（なでなで）

（耳が破れる；鼓膜ごと破れる；」

泣きじゃくり出す小南を抱き締め、頭を撫でる中…


小南「今後…；
絶対、何があっても離さないんだからっ；；」

涙をぼろぼろとこぼしながら言う小南だった。


陽介「お？ってことは新婦の隣は新郎じゃなくて小南か（にや」
秀次「は！？」

小南「そうよ！
もう一生信頼できない！！

私が一生傍に居て護り抜いてやるんだから！！！（ばーん！」

秀次「あほか！！

ふざけるのも大概にしろ！
結婚式まで邪魔されてたまるか！！」

小南「うるさいわね！
元はといえばあんたが恵土を抱きとめてないからこうなったんでしょ！！？？・・」

秀次「知るか！！
大体10歳過ぎたあたりでも甘えろって方がおかしいんだろうが！！」
小南「くそ意地っ張り！」
秀次「甘えたよりかはマシだ！」
小南「誰が甘えたですって！？」
秀次「お前以外にいないだろうが！」
小南「うるさいわよバカ！！」
秀次「お前には言われたくない！！」

ぎゃいぎゃいと続くやり取りに対し
このままだときりがないと思ったため…

恵土「おーい；同い年ーズ；
仲良く出来ませんかー？」
小南＆秀次『できるか！！』

恵土「…；できてるじゃん；（ぼそ）
息ピッタリ」
陽介「あっはっはっ＝＝；」

息を揃える二人に対し、思わず呟く恵土と笑う陽介だった；


風間「大丈夫か？菊地原」

菊地原「あー；はい；
まだズキズキするけど」

歌川「何か聞こえたのか？大穴の底から」

菊地原「頷）まあ、気のせいかもだけど…

何かの『ピシッ』て音が聞こえたような気が」

三上『ラップ音？』


菊地原「いや…
そんな感じじゃなくって……

まるで、地面の中で底から上へ突き上げてくるような感じの…」

風間「？エネルギーのようなものが上昇気流を？」

歌川「可能性としては高いですね」

三上『新型のトリガー？
もしくは、恵土先輩と同じように生身でもトリオンを？』

『！！』

その仮説に対し、驚きを隠せなかった。


歌川「でもまさか！」

風間「いや
恵土が一度さらわれていた時、データは取られていたはず。

つまり、それをもとに独自にやり方を掴んだのだとすれば…」

菊地原「恵土先輩！！」