第36章 隣には…
その時の体の出し方
(右側の上半身を起こしていたこと)によって
それで肘から手を離す近界民に対し
先程までの膝蹴りなどによって左回転の勢いを強め、利用しながら
敵の目から死角になっている足元へ
同じく死角となっていた左手にもったナイフをブランチさせ
斜めに角度をつけて変形させながら、韋駄天で加速。
直接、地面ごと両足を斬り飛ばす。
「なっ!?;」
(肘打ちから0.4秒、以下同様に秒数記載)
自然と両足を失った近界民が前へ倒れ込んでいくと同時に
まだ回転の勢いを止めず
半回転した直後、敵の右側頭部を左かかとで蹴り飛ばそうとする中
それを押さえようとした左手が
恵土の左かかとに触れる前に、左腕ごと左半身が吹き飛んだ。
(0.6秒)
「!?」
実は、先程右拳で殴ろうとした直後
右肘を掴んでいた左手には気付かぬように
『シールド×メテオラ』で融合させたことで
シールドによって押さえ込まれる力が増し
三門市と同じ大きさレベルのメテオラを
トリオンを全く分散させないよう押さえ込み
ばれないよう、メテオラとして扁平状に掌になじむように仕込んでいた。
それを意図的にメテオラとして
局所的に左半身を飛ばすだけに押さえながら爆発させたのである。
「くそがっ!!」
理解の追いつかぬ中、即座に右掌で防ぐも
左足のかかとから生やしてナイフを突き刺し、ナイフごと右腕を爆発させる。
(0.7秒)
恵土「チェックメイトだ」
その言葉と同時に
グラスホッパーを韋駄天で動きを加速しながら
右足と右手で踏み込んで、凄まじい勢いで上空に行き
それとほぼ同時に
『近界民の両足を地面ごと斬り飛ばした際に
その地面の隙間に、ナイフの先からメテオラとして『分割』と同時に
トリオンを地面を透過するよう
気付かれないように分散を押さえながら円状に取り囲むように音もなく
『その円状範囲の内部』が丸ごと消し飛ぶように計算して配置』
シールドで押さえ込むことで爆発を押さえ込んでいたが
グラスホッパーを起動することによって、そのシールドを解除。
円内を丸ごと爆発させる直前に
恵土はグラスホッパーで跳んでいたため、爆風と共に上空へ退避。
(0.8秒)
ぼぉん!!
恵土「トリオン供給器官破損、ベイルアウト(にや」
空中で体勢を戻し、戦闘体が解けるのを見て呟いた