第35章 護るべきもの
そんな中、恵土は幸せそうに笑っていた…
恵土「あっはっはっはっはっはっはっ!^^
(護るべきものは…
本当に護りたかったものは…ここに在る。
すぐ近くに、感じていられる(微笑」
幸せそうに笑う恵土だった…
ホント…時と場合を考えて欲しいもので;
秀次はそれを、かんかんになりながら追いかけまわし続けていた…
菊地原「じとー)本当…
何だって生き返って欲しいって思ったんだろ」
あきれながらジトーっとした目で見ながらため息をつく菊地原に対し
風間「一緒にいた日々は変わらない。
過ごした日々も同様にな。
あぁいう所もあるが、あの人の優しさに救われた。
それでいいと、俺は思う(微笑」
穏やかに微笑みながら、あんな二人を見守る風間に対し…
菊地原「風間さん…
そうですね(微笑」
そう言いながら、ふっと息をつくように笑った。
菊地原「とりあえず
こんな状況じゃなくなってから感謝します」
風間「そうだな。
このままだと感謝しようにもできない」
本当に同感である;
南側へ向けて30mほど吹き飛ばされていた風間隊と恵土だったが
無傷だった理由は恵土の張った超バリアーによるもののおかげだった。
あの一瞬、あの爆発へ張ったと同時に
風間隊を少し上へ突き飛ばしながらも、三人にも同様に張り
恵土もまた、自身へ張りながら上へ飛び
ダメージを最小限に抑えることに専念していたのだった。
それが解っているからこそ、感謝すべきなのだろうが…
そんなことを、目の前に繰り広げられる光景の中で言える勇気などなかった;
歌川「…いつも通り、ですね;(苦笑」
風間「ああ;(頷」目を瞑りながら腕組みして溜息
菊池原「っていうかほどほどにして欲しい、ホント;(溜息」
栞『まあまあ。生き返って良かったじゃない^^』
菊地原「うるさい」
三上『でもよかった…
菊地原君、泣きながら喜んでたわけだし^^
何より…
恵土先輩がいてくれて、本当に嬉しそうだったし』
菊地原「はっ!?//
ちょっ…
それ、絶対に恵土先輩には言わないでよ!?//(こそこそ」
瞬時に真っ赤になりながら叫ぶも、最後に繰り広げられる光景は…
恵土がずっと望み続けていた、
『新たな夢(全員と共に、腹の底から笑い合うこと)』そのものだった……