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鬼神乱舞 【ワールドトリガー】

第34章 未来の分岐点




各々の中に、僅かながらにでも

恵土が示した戦術があり、影響を受けていた。


それがあったからこそ、今というものが今となっていた。

一人一人が、互いに影響し合っているように…


その中、恵土は…

今までの走馬灯とも言えるようなものまで見ていた…


暗闇の中、立ち上がって見渡すと…

玉狛支部だけでなく、村のものまであった。


恵土「あ、こっちは村の皆との…

あ…これは、秀次と姉さんとの…

うわぁ…
田中隊とか、12年前の城戸さんたちまで

蒼也も慶も…皆いる(微笑」


次々に瞬く白い光に触れ、遠い目をしながら思い起こし


それから、その中にある皆の笑顔を見て…

つられるように、笑みを浮かべていた。


昔の出来事を、大事な人達と過ごした

宝石のような白い光…


暗闇の中に光輝くそれは

今、皆が居る上で瞬く『満天の星空』と同じだった。


ちょうどその頃

外で、皆の『生き返れ』と望む心が共鳴し合い…


その中、白い光が急激に強まり眩しくなった。

恵土「!何だ?」


そしてそれは一か所に集まり、人の形を成していった


恵土「!」

それに驚き、少し後ろに下がる中…

その白い光の人は、見覚えのある人へなった。


恵土「……父上?…母上?」

呆気にとられる中、それは微笑みかける。

大事な娘へ向け続けてきた、昔ながらの想いと共に…


そこには、父上(紅蓮)と母上(ソフィア)がいた。


恵土「…そっか。私は、死んだのか(苦笑」

ソフィア「頷)…」


恵土「…父上、母上…

(ごめんって言うのも違う。
ありがとうって言うのも違う。

二人共、解ってくれている。


言うだけ野暮って感じだな(苦笑)

…なら)

父上、母上…

悪いけれど、私はまだ死ぬわけにはいかない。


大切な人が、その向こうで待っているから

そっちに行ってくるよ(微笑」

そう言いながら、二人に歩み寄る。


紅蓮「ああ、いってこい^^」

ソフィア「私たちが背を向けている方向に始祖神がいるわ。

いってらっしゃい^^」

そう言いながら、肩に手をそっと置いてくれ


恵土「うん(微笑&頷」

前へ進もうと、踏みだした。

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