第31章 楽しみ
恵土「…」
眉間にしわを寄せながら言う中
その時、凄まじい激痛が襲ってきており
耐えようと拳を握り締め、額に脂汗をかいていた…
その後、どうするかという議論でワイワイと盛り上がる中…
風間「大丈夫か?
震えているぞ(ぼそ」
肩に手を置きながら、隣に立って耳打ちした
恵土「!」
風間「知られたくないなら別に言わない。
もたれていろ」
恵土が驚きに包まれる中
右隣に立って肩を優しくそっとぶつける風間に対し
恵土「…ありがとう(微笑)
本当によく見てるんだな、蒼也は^^」
風間「…(本当は、辛いはずだ」
辛く、苦しげな表情を浮かべながら
いつも通りに笑いかけ、その肩に少しだけもたれかかった
風間「いえ。
ただの、自己満足です。
あと、背は壁にもたれかけて下さい。
力を最低限だけにした状態で。
それだけでも体の負担は減って、大分と楽になるはずです」
恵土「ああ(微笑)
ありがとう(目を瞑りながら壁にもたれかかって笑う)
せいぜい横向きに倒れないよう気を付けるよ。
ってか、もたれかからせてもらってるんだがな^^;」
風間「見た所、息が上がっている。
汗も尋常じゃない。その上、声までもが震えている…
激しい動悸か?
それとも…他に何らかの異常がきたされて?」
考える中、小声で思わず呟いていた
恵土「くす)本当に…
いっつも世話になってばかりだな^^;」
風間「いえ。
家と部屋の合鍵を渡しているとはいえ
掃除をしてもらったり、看病に来てもらったり
戦術や戦い方だけでなく、勉強なども教わりました。
人としての生き方なども…
だから、一生に一度の願いを使うとすれば
今、ここで使わせて欲しい…
生きて、自分を大事にして…
普通の人としてでもいい。
神の力などなくてもいい。
あなたさえ生きていれば、俺は……」
恵土「…っぷw(くすくす」
俯き気味に語り出す風間に対し
最初こそ驚きと共にあっけに取られていたものの
肩を震わせながら、笑い出した…
風間「?どこに笑う要素が?」
恵土「いや…
正直に言って嬉しい^^」
その後、言葉をつづけた…
どう思ったのかを…
この状況の中で抱いた想いを、伝えるために……