第4章 奇跡の出会い
彼らは戸惑っているワタシをお構いなしにそのくだらない話を続けていた。
「緑間、青峰とりあえず梓に自己紹介してくれ。」
征十郎かしびれを切らしたように一言発するとワーワーとした会話は中断され改めてこちらを見て挨拶をされた。
「俺は緑間真太郎なのだよ。ちなみにこれは今日のおは朝のラッキーアイテムけん玉だ。」
「ぁあー青峰大輝。バスケ部一年。……って自己紹介って何言えばいーんだ?てか梓まじでなんも覚えてねーの?」
まんま原作通りのキャラで思わず笑みがこぼれる。
「梓の記憶障害に関しては最初は俺も耳を疑ったがどうやら事実のようだ。」
「ふーん、なんかよくわかんねーけどまぁ梓は梓で変わりねーだろ?」
「そーだよー。梓ちんは梓ちんだよー。唐揚げくれたしー。」
記憶障害ときくと重くとらえる人が多い中彼らは彼ららしく何事もないように接してくれようとした。
「それで梓の今後の部活のことについて話したいのだが…」
…そっかワタシもバスケ部なんだ、と思い出し征十郎の話に耳を傾ける。