第3章 ここはどこ、私は誰?
学校に行くと決まった月曜までの間ワタシのクローゼットを漁りいろんな服を着て一人でファッションショーのようなものをした。
クローゼットの中身は中学生とは思えない大人びた服まで入っていた。
あまり可愛らしい格好を好まない私だがクローゼットの中はシャツやスキニー、モダンなジャケットが多く自分の趣味にあった服が多くあった。
(やっぱり夢だと自分の好きなもんに偏るのかな、、?)
土日は兄も学校が休みだったので家の近くを一緒に散歩した。
そのついでにワタシの通っている中学校までの道のりも教えてくれた。
帝光中学校。
私の好きなバスケ漫画に同じ名前の中学校が存在するが原作のモデル校かな?とくらいにしか思わなかった。
マンションでの生活を2、3日送ったがワタシはずっとワタシであった。
時間の感覚もしっかりある。
お腹がすくと食事をとる。
眠くなれば睡眠をとる。
夢の中だとは思えない位まともな生活を送っていた。
だがやはり見た目は水色の髪の美少女。
数日するとこの顔にもなれ美少女だという感覚は薄れ自分の顔だという認識のほうが強くなってきた。
そんな生活をしているうちにあっという間に日曜の夜。
明日からは学校に通う。
まともに勉強したのなんて高校生までだ。
高校は進学校へと進んでいた私である程度の勉強は出来ていたが今回はブランクがありすぎる。
勉強についていけるかという不安はあったがそれは25歳で中学の勉強出来なかったらやばいでしょ、という危機感でもあった。
そんなことを考えているうちに眠くなりベッドに入る。
学校、、楽しみだな。
ワタシは眠りについた。