第16章 赤いキミに【※】

「…まあ、嫌だと言ったところでとめる気などないけどね。」

跨った状態で私の制服のシャツのボタンを一つずつ外していく。

縛られている腕で抵抗はするものの簡単に片手で押さえつけられ征十郎はもう片方の手で器用にまたひとつボタンを外した。

すべてのボタンが外されるとキャミソール越しではあるが胸の膨らみが先ほどより強調される。

その裾から手を入れ征十郎は私の胸を軽く揉んだ。

「…二人にもこうやって触られた？」

『…ッ…ん…』

征十郎の冷たい指先が火照りはじめた私の身体に触れピクンと反応した。

「……ねぇ？聞こえてる？」

グイ っと着ていたキャミソールをブラジャーごと強引に胸上にずり上げられる。

『…やぁッ！！』

「あいつらにも梓の裸、見せたの？」

露わになった胸の両丘の間を征十郎の舌がねっとりと這った。

『…んぁッ…ッッ…』

「…その声も聞かせたの？」

『…………ッッッた！痛いッ！』

いきなり胸に痛みがはしる。征十郎が私の胸に歯をたて噛みついていた。

『……いたい！せ…じゅろ！いた…い！！』

そう言うが征十郎はなかなかそれをやめない。強くグッと噛みついたままの状態から征十郎の口が離れるとそこにはジンジンとした痛みが残った。

「…僕のっていう印だよ、これは。」

自分のくっきりと残った歯型を指でなぞりうっすらと笑いをうかべる征十郎。

「ここにもしていいかい？」

私の胸の先端を軽く指で弾く。

『……征十郎…痛いっ…のっ…やめて……。』

先ほど噛まれた痛みからぽろぽろと涙が零れた。

「痛くはしないから…だから梓はおとなしく気持ち良くなってて？ね？」

なにかすれば本当にその先端を噛みちぎられてしまうのではという恐怖心から抵抗する力をなくした。

『……ん……あ…ッ……』

征十郎の舌がやんわりと先端を舐め上げ乳輪を這いもう片方の手で反対の先端をコリコリをさわる。

「……たってる。ふふ。可愛いよ、梓。」

ちゅぱ…ちゅ……ちゅっ…

音をわざとたてながら執拗にそこを舐られる。

『ふぁ……ッ…ん…あっ…』

じわじわと熱をおび気持ちよさから身体を捩らせる。