第3章 ここはどこ、私は誰?
楓の姿をスーツ姿だと思っていたがよく見ると学校のブレザーのようなものを身にまとっていた。
『あの…』
楓はあの柔らかい笑みでどうした?と返した。
『私は12歳であの…楓くんは何歳なんですか?』
楓の見た目は12歳の今の“ワタシ”と同じ薄い水色の目に“ワタシ”より濃い水色というより青に近い髪
スラットした体格で
顔は申し分ないほどに整っていた。
内心
(楓イケメン!ktkr!)
とテンションが上がるくらいだった。
「楓くん…か。お兄ちゃんって呼んでくれると嬉しいな。俺は梓の四つ上。16歳で今高校二年生だよ。」
(へぇ。高校生かー。若いなー。まぁワタシのほうが若いけど。)
ふーん。と頷くと横にいた“お父さん”が
「お前すごいな。この状況でそんな対応。私は今だに頭が追いつかないのだが、、」
と言った。
「父さんは仕事は出来るけど頭がかたいんだよ。俺らのこと忘れちゃってるけど梓が目を覚ましただけで俺は嬉しいし家族には変わりないんだから。なにより今一番大変なのは梓自身だよ。知らない人に囲まれて自分の状況もわからないんだから。家族が支えてあげなきゃ誰が支えんだよ。」
楓は16歳なのにしっかりしてるなーと私は感心していた。
それと同時に
(中身までイケメン!ktkr!)
と。