第13章 灰色のキミと【※】
祥吾はそのまま立ち上がるとベッドをおり私に布団をかけた。そのままテーブルの上にあったティッシュをガサガサととり立ったまま後処理をするとポイっとそれをゴミ箱に捨てて部屋を出ていってしまう。
え?と思ったが二回もイッたせいで身体は気だるさを感じ目を閉じるとすぐに眠りに落ちそうになった。
「おーい…寝るなー。」
祥吾が部屋に戻ってくると私の頬をぷにぷにと指でつついた。
ん…とだけ返し瞼を閉じたままの私。
もぞもぞと布団に入り込み頭を持ち上げると先ほど投げ捨てた枕を差し込まれた。と一緒に祥吾の腕も入り込み腕まくらをされている状態になる。
祥吾の手が髪に触れ頭を撫でた。
「…今お湯ためてるから…も少し起きてろ…な?」
ーーあぁそのために出てったのか、と頭で考えるものの眠たくて返事は出来ず返事の変わりに祥吾のほうへ身体をむけ摺り寄った。
祥吾の身体は少し汗ばんでいたもののとてもいい匂いがした。おもわず背中に腕をまわしその胸元に軽くチュとキスをした。
それに反応して祥吾がまた優しく私の頭を撫でる。
すると遠くから湯張りの完了を知らせる音声が聞こえてきた。私たち以外家には誰もおらず静まりかえっている為その音はよく響いた。
「…動けるか?」
という祥吾の質問に小さな声で動けないと答えると祥吾は起き上がり私の身体を抱きかかえた。
私を抱きかかえたまま移動しようとする。布団から出て裸ということもあり一気に寒さを感じた私は少しずつ目が覚めていく。
廊下あたりになると全裸で抱きかかえられている今の状態を理解し慌てて
『…あ!…起きた。自分で歩ける。』
とは言うもののそのまま脱衣所に辿り着いしまいそこで私をおろされた。
祥吾が浴室のドアをあけ先に入る。その姿をみながら私は入り口で足がとまっていた。
「はやく入れよ。」
『…え?一緒にはいるの?』
「…さみーだろ?ほらこっちこいって。」
祥吾に手をひかれ浴室にはいった。