第13章 灰色のキミと【※】
そこから祥吾が私を押し倒し二人でベッドに横になった。
モゾモゾと動き布団の中に入りひとつの枕を二人で使い向かいあう。
おでことおでこをくっつけて祥吾の手が私の髪に触れる。
とても心地がいい。
私のおでこにキスをすると瞼、鼻、頬に同じように音を立てキスを落とし最後に唇に触れる。
ついばむようなキスが段々と深さをまし祥吾の舌の侵入を許す。
その間祥吾の手が私の耳をさわさわと触る。
『…ふぁ…ッ。』
甘い吐息がこぼれた。
「梓の好きなとこいっぱい可愛がってやるから…俺のこともっと思い出せよ…。」
そう言って唇を離すと私の髪をかきあげ祥吾の舌が耳へと移る。
ゾワッと祥吾の暖かい息を耳元で感じるとそれだけで身体がビクンと反応する。
耳に祥吾の舌のぬめりを感じた。ベロッと舐めるわけではなく優しく耳の淵をなぞる。
『…んぁッ……。んッ。』
その舌が穴の奥へと伸びてくる。
ぴちゃ…ぴちゃと音が響く。
舌が穴から抜け耳裏へと周りそこも丁寧に舐め上げる。
そのまま首筋へと移動し軽くその首筋に歯をたてた。
『……んやぁッ…ッ』
痛くはないが柔らかな舌とは違いザラッとした感触に思わず首を竦ませた。
執拗に首筋に舌を這わせ歯をたて何度もそれを繰り返す。
『ッ……や…ァ……』
抑揚がつきただ舌を這わせるより数倍気持ちがいい。
「…気持ちイ?」
『……ッあ…はぁッ…ッ』
私は息を乱しながらコクコクと頷く。