第5章 誘拐事件
海の匂いがする
頭がジンジンと痛い
誰かに支えられながら眠っている気がする
誰かの膝の上・・・?
誰・・・・・?
『ん・・・っ』
ゆっくりと目を開ける
目の前にはラフなシャツに長めのネックレスをした服を着ている男性の姿
胸板に顔をうずめくように抱き抱えられている
え・・・・?
『え・・っな、、、誰!?』
頭の中がこの光景についていけてない
誰があたしを抱きかかえているのか、ふと上を見た
『れ、レオ・・・!?』
「おはよう」
『な、なんであんたがここに!!』
「なーんでこそ身体が小さくなってんの?
あの大きな胸はどこにいっちゃったのかなー?」
あ・・しまった・・私いま小さい身体やん・・・・
『あ・・えと・・何のこと・・?』
「今の学園はガリバー飴みたいな小さくなるバージョンの飴とか売ってんの?」
その言葉と同時に彼の舌が私の口の中へと入ってきた
『な・・っんん!!』
高校の時に襲われたあの感覚が少し蘇る
口の中を調べるようにねっとりと深く深くキスを落される
『はぁはぁ・・さいてー』
「やっぱり飴じゃないようだね
じゃあ、、やっぱりこれかな・・?」
首飾りに手を伸ばされ盗られようとした瞬間
----ガサガサ
「おいガキ 目覚ましたか?」
え、誰かあっちにも捕まった子がおんの!?
「まだです」
私が居る場所よりもコンテナ二台分程離れた場所からサングラスをかけた、レオの手下みたいな人が戻ってきた
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