第5章 誘拐事件
『やめてレオ!なんでこんなことするん!?』
唇が離れたと同時に、キッとレオを睨みながら怒鳴る
「好きだからだよ、オレのものにしてやる」
上着のボタンに手をかけるレオ
『ちょっヤ!!いやだ!!やめて!』
バタバタと足を動かし必死に逃れようとする
なのに手首を一つにまとめられ抑えつけられ全く効果がない
嫌だ。レオ、なんでこんなことするん、、?
上着が脱がされ下着が見える。下着の上から揉まれたり、下着の下から直に触ってきたりしてあたしの反応を楽しんでいる
『ふざけんといて!!嫌!!』
なんとかしてその手を振りほどこうとするものの、すごい力で抑えつけられている
誰か来てほしいとの願いを込めて大きな声を出すものの、唇を塞がれ舌をいれられる
「何泣いてんの」
無理矢理される屈辱感と、自分に対する無力感に押しつぶされ涙が出てきてしまった
『レオ・・やめて』
「潜入時名前、誘ってんの?」
ぎりっと歯を噛みしめる
『あんたなんて大っ嫌い』
----パシンッ
再び頬を殴られる
「黙れ」
廊下の方から話声が聞こえる
この声は鳴海先輩・・!?!?
助けて!!
その一心の思いで机を蹴って叫んだ
『なるせんぱ・・!!』
→