第15章 忘れられた誕生日
足早に年賀状の方へと走っていく一同
いいなーっ
みんな年賀状来ててー
「お前は行かねえのかよ」
『棗・・それは嫌味かな?棗だって行かんのやろ』
「お前こそ嫌味だろ」
『お返し』
ふふっと2人で笑う
べ、別に誰からも年賀状が来ん寂しい者同士の慰め合いじゃないも、、、ん
みんなの姿を見ていると、ルカぴょんの年賀状を蜜柑がとって返してほしそうな様子が見えた
棗が歩いていき、蜜柑からその年賀状をとってルカぴょんへと返してあげていた
「棗は何枚年賀状来た?」
ピシッと蜜柑を睨みつける棗
あれ・・さっき私と話してる時は普通な感じやった気がしたんやけど・・地雷・・?
「あーあ」
「え・・なに今の・・?」
「あんたねー何も知らないわけ?
自分の時はあんだけ大騒ぎしてたくせに」
「えっと・・蜜柑ちゃん
棗くんの所には今まで手紙とか来た事ないんだよ」
え・・
「何で?」
「知らないわよ
そこらへんは学園の考えや棗君の事情もあっての事だろうし、棗君の家族の事とかも私達聞いたことないし」
一度も来たことないって・・
「少し考えれば分かりそうなもんなのに
この地雷バカが」
・・・・私もあんま考えずに言ってもたなー
まだ10歳やもんなー・・後でなんかあげよ
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