第14章 大掃除
「でもさー
怖い話に優劣つけるとしたら、陽ちゃんが一番になるのが分かりきってねえ?」
『「あー・・確かに」』
よたよたと歩いてきて私の膝の上に座る陽ちゃん
最近、陽ちゃんを抱っこする機会が多くあった
これといって一緒に何かしたってエピソードがあるわけじゃないけど、私に抱っこを求めてくる
幼児だからこそ、私が他の子よりも歳上てことに気付いてそうで何となく警戒している自分が居る
「なんで陽ちゃんって潜入時名前の所いくんやろなー」
『た、たぶん危力系で同じやからちゃうかなー?』
あはははーっと笑いながら陽ちゃんを抱っこする
そっかそっかーっと納得していく一同
そして棗の視線を感じる・・
よ、陽ちゃんが勝手に来てるだけやから!!
「では一番手いきまーす」
心読みくんがはーいと手をあげれば、過去に心を読んだ猟奇殺人の話
続いて蛍・・自分の作ったロボットの腕がとれた話
ルカぴょんは女装現場を見たという話
パーマは初等部校舎を歩く女の霊の話
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