第13章 X’mas
『んー・・だからそのー・・』
「言いたくないなら言わなくてもいいけど・・
僕が言いたいのは・・」
めくっていた服を離してくれ、乗り出した勢いでベットへと座り下を向いているナル
『・・なに・・?』
「もっと・・」
『・・・・』
「頼ってくれてもいいんじゃないの?」
少し寂しそうな・・切なそうな、そんな目で私を見つめる
違う。頼ってないわけじゃない。
ただ私は・・ナルに心配をかけたくないだけなのに・・
『頼ってるよ』
「じゃあ何故、何も言わないの?
辛いとき悲しいとき、何故来ないの?泣かないの?
頼りにしてるって言える・・?」
『・・・・』
「もっと僕を利用すればいいんだよ」
私はナルの事を勘違いしていたのかもしれない
ナルにばれたくない、心配されたくない
私は大丈夫、いつでも元気だよって思われたかったのかもしれない
でもきっと、思われたいって思っていたのを見透かされてたんだ
もっとありのままの私をナルは求めていたんだ
『ごめん』
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