第13章 X’mas
『なんで黙るんよ』
「・・・・、今回は何があったんだい?」
『・・・・、いちいち何があったかナルに言う必要はないって思ってる』
ぷいっとナルから顔を背けてそっけなく伝える
何をされたのか、何故こんなことになったのか、そんなこと言ったらナルが何をするか分からない
私の計画の妨げになるのは確実
「偉そうにいう事じゃないでしょ」
はーっとため息をついたかと思えば、私の衣服に手をかけた
『ちょ・・っ変態!!』
めくられたらヤバイ、そんな思いで服をぎゅっと握ったが、やはり男の人の力は強いです
ましてや私はか弱い10歳の少女
力でカナイマセン
「なにこれ・・」
『しょ、初校長の部屋を片付けてる時に転んできったのー』
体に付いてある傷の言い訳。とっさに言われたからこれぐらいしか思いつかなかった
「転んでできた、ふぅーんって言うと思ったの?」
『・・・・』
相変わらず鋭くてやりにくい・・
「こんな鞭で叩かれたみたいな傷・・見て見ぬふりできるわけないでしょ・・?」
『・・・・』
なんでわかるねん!!しかも鞭って・・
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