第13章 X’mas
ベットに体を起こし深々と降っている雪を窓越しに見つめる
『べーつに寂しくなーいもー--コンコン
「なーに一人で喋ってるの」
ノックがしたかと思えば、喋り声と共に部屋のドアが開いた
頭にはクリスマスの時によく見かける赤い三角の鈴がついてある帽子、片手にはカットされてあるショートケーキがお皿に盛られてあった
『な、ナル!!ってかノックして返事する前に・・はっ・・ケーーーーキーーーー』
「メリークリスマス!!」
『来てくれたん!?』
「一人で喋るくらい寂しい思いしてるんじゃないかなーっと思ってさ」
こちらへと歩みを進め、ベットの近くに置いてある小さなテーブルにお皿を置き、被っている帽子をとり私へと被せる
『寂しくはなかったけどー、ケーキありがとーっ』
いただきまーすと、口に入れるのはどちらが早かったか分からないけどとりあえずケーキが、、
『おいしい・・』
「それはもってきたかいがあったよ
で、体調はどうなの?」
ふふふっと笑みを浮かべながら近くにある椅子に腰かけている
『なんかあたし、めっちゃ病弱人間みたいやん
前々から体調はどう?大丈夫?お見舞い来たよ!みたいな言葉聞いてる気がするわー』
「・・・・」
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