第12章 暴走
『棗・・寝た?』
「寝た」
『お誕生日おめでとうな、もう過ぎたけど』
「・・・・」
『今日、わたしも一緒にお祝いするつもりやってんけどムリやったから・・なんか最後に大変なん巻き込んでもてごめんな』
--パサッ
!?
被っていた布団がめくられた
月明かりに照らされている棗の姿が見える
「プレゼントは?」
『いや、そのー・・買おうとしてたんやで!?今度買うから!楽しみにしといて!』
何も用意してなかったーっとちょっと焦りながら言ったのが可笑しかったのか口角が上がっている棗の姿が見えた
「いらない、今からもらう」
『え・・だから何もないんやっ・・ッッ』
ちゅっと私の口を塞ぐようにキスを落してくる
『ちょっアホ!!』
棗から顔を背ける
「・・・・」
『あんなー、10歳の子にそんなんされても可愛いなくらいにしか思わんからー
こっちは一端の大人なーのー』
「じゃあ大人のキスっての教えてみろよ」
唇と唇が付くってところギリギリで止める棗
『な・・っ』
「こうやるんじゃねえのかよ」
唇が重なり、舌が入ってくる
顎をくいっと少し上へ向けられればもっと奥まで舌が入ってくる
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