第12章 暴走
『ばか・・』
「まんざらでもねえ顔すんなよ」
ナチュラルに布団の中へと入ってくる
本当に・・時々大人に見える時がある
『ちゃうから!自惚れんといて!』
「あっそ」
それ以降は特に襲ってくることはなかった
ただ、寝ている時に少しだけ・・私が棗の手を握った
大きくない手のひらだけど、温もりを感じることができる
棗に守ってもらいたいなんて思っていないけど、一緒に居て安心するのは何故だろう
私は一人
ずっとそう思って過ごした4年間
今はその気持ちを忘れてしまいそうになっている
ずっとみんなと一緒に居れたらいいのに
この学園の闇の部分を全部全部、葬って、心の底からみんなが幸せに暮らせるような学園へ変えたい
棗のような子をムリさせて任務に行かせるシステムをなくしたい
こんな事でくじけてられへん!!
そん時我慢したら温もりを感じることができる
だからわたしは頑張れるよね
ずっとずっと・・
・あとがき