第12章 暴走
『誰・・!?』
ドアから入ってきた人物が静かにドアを閉める音が聞こえた
「うるせーんだよ」
両手には私の服と塗り薬のようなものがもたれている
『はぁー・・なんや棗か・・返事してよ』
「ドアも閉めてねーのにペラペラ喋ってたら気づかれるだろうがよバカ」
『・・・・確かに・・』
まあ確かに廊下で喋ってたら他の部屋の人に声が聞こえてしまうかもしれない
その考慮ね、10歳のくせになかなか考えてるやん
『ばふっ・・なにすんねん!!』
いきなり顔へと何かが投げられた
「早く着替えろ」
あ・・あたしの着替え・・
なんか上下の色合い変やけど・・ありがとう
『見んといてよーー』
「誰がお前みたいなだらしない身体見るかよ」
『ん・・?何それ、太ってるって言いたいん!?』
「早く着替えろよバカ」
むーかーつーくーーーーー
とか思いつつも、着替える
着替える最中に皮膚に当たる衣服が痛くて痛くて・・
「あとこれ」
塗り薬のようなモノ
『これどこで・・』
「置いてた」
オイテタ・・?ものを盗んできた・・ね
まあでもこれは棗の優しさやわ、後で戻したら問題ないやろ
『棗・・色々ありがとうな』
→