第12章 暴走
「おい不細工
より一層ブスの顔になってんぞ」
『な・ん・や・とッ』
ふっと笑みを浮かべているように見えれば、そーっとドアを開け、電気が消えているのを確認している
そのまま部屋を出ていった
きっと私の着替えを取りに行ってくれているのだろう
ふと、横に位置する棚を見るとそこには誕生日プレゼントのような物がたくさん置かれてあった
そうだ・・今日一日長いように感じていたけど・・午前中はみんなでセントラルタウンで棗のプレゼントを買いに来てたんだった
みんなにお祝いしてもらった後に、こんな私に会ってしまって・・悪かったな・・
『はぁぁぁーーーー』
外を見ると綺麗な満月が光輝いていた
さっき外を一人で歩いている時、この学園に居ることが怖くて柚香先輩と出て行けばよかったと後悔していた
この部屋に来てからは、先ほどまでの感情と全く違う
棗のおかげかな・・
--ガチャ
扉が開いた
『棗・・?』
音がしない
誰・・?棗じゃないん・・?
誰・・!?
ドクンドクンと心臓が大きく鳴る
コワイコワイ・・
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