第12章 暴走
『ヤメて!!』
痛い!!誰か・・・・・
いつの間にかこの部屋にはペルソナは居なくなっていた
初校長も、もう鞭を振るうのに飽きてきたのか先ほどまでの勢いはなくなった
私はヒリヒリする皮膚に激痛が走る
同じところを鞭で叩かれると激痛が走り、身体がビクリと悲鳴をあげる
「お前は俺のものだ、そうだろう?」
『はい・・!!初校長のものです
お願い・・です・・もう許して・・ください』
自分の足で立つのもやっとだ
早く力を抜いて横になりたい
この激痛にもう耐えられない
『お願いします許してください』
--バッシーーン
『あ"あぁああ』
大きく振りかぶったかと思えば、先ほどまでとは比べものにならないくらいの痛みと大きな音が襲う
一瞬、激痛で意識が飛びそうになった
「ふん・・」
手に持っている鞭をそこらへんに投げ、この部屋を後にする
『・・・・』
ヒリヒリと激痛が走るなか、縄で固定されているこの腕をどうすることもない
誰も来ることがないこの現状にポロポロと涙が溢れてくる
--ガチャ
ドアが開く音がした
初校長!?
また叩かれるん・・?もうムリだ・・
「何、泣いているんだ」
『ぺ・・ぺる・・そな・・』
力なくドアの方を向くとそこには予想していた人物とは違う人物が見えた
天井から伸びている縄から両手を解放してくれる
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