第12章 暴走
「そいつを連れてこい」
物が散らかりぐちゃぐちゃになっている部屋の奥へと進んでいく初校長
「はい」
返事をすると私に指示をするペルソナ
『初校長・・どうしてもたん・・?』
奥の部屋へと入っていった初校長を確認してからペルソナへと問いかける
「わからない
お前、これからどうなるんだろうな?」
ニヤリとした笑みを浮かべるペルソナ
こいつは本当に信用できない奴だ
『うるさい』
そう言って奥の部屋へと進んだ
その部屋は以前、初校長の治療に使っていた部屋
簡易的なベットに本棚と殺風景だったはず
今、目の前に広がる光景に私は自分の目を疑う
天井から吊り下がっているロープ、壁には手枷と足枷がついている
他にも椅子に固定されるやつがついていたりとSMの部屋へと化していた
「この部屋になってから入るのは初めてだろう?」
『は・・はい』
「早く使いたかったんだ」
こちらに背を向け、その装置を眺めている初校長の横顔に怪しい笑みが映っている
『・・・・ッ』
ゾクッと寒気がした
この人は今、一体何を考えているのだろう
コワイ
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