第10章 Zへ侵略
『えと・・』
「僕はよっぽど信用されてないみたいだね・・」
『え・・いや違う!そうじゃなくて・・』
「そうじゃなくて・・?」
『そうじゃなくて・・』
しつこすぎる・・引いてくれん・・ナル先輩は絶対協力してくれると思うし、心強いけど・・
「ちゃん、一人で抱え込むのは昔からの悪い癖だよ。過去を背負っているのは君だけじゃないはずだ。
君の力になることを約束するよ」
『ナル・・・・せん・・ぱい・・』
--ぎゅうぅうう
力強く抱きしめられた
なかなか離してくれる気配がない
「ずっと・・・・ずっと探していたんだ
君が卒業してから連絡もなく情報もなくなった。君が学園から・・初校長から目を付けられていたから何かあると思っていた
あの人が何もしないわけがない
何故、連絡してくれなかったんだ!!」
『・・ごめん。』
怒ってる?泣いてる?どっち?
強く強く抱きしめてくる先輩
こんなに人の愛情を感じることはそうそうない
『連絡できん状況やってん』
「・・やっと・・やっと見つけれた」
『ナル・・』
そっとおでこにキスを落とされた
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