第10章 Zへ侵略
「約束しろチビ共
今はとにかくみんなで協力して"穴"を探す。けど建物内への潜入はよくて半日が限界だ
それ以上の潜入は身の安全が保障できない」
確かに・・高等部は警備体制も万全
部外者が侵入したらどうなるか分からない
「これでみつからなければ今回のZ追跡はきっぱりあきらめろ。分かったな?」
「はい」
返事をする蜜柑
ぎゅっとペンギーを抱えている。まるで蛍が残してくれたお守りのように大切に・・
「はーーそれにしても俺らが建物内に入る時点で問題発生かよー」
ふと蜜柑の方を見るとペンギーの指示でパンダのポシェットから飴を取り出している
『それは・・ガリバー飴・・?』
ガリバー飴・・舐めている間、歳をとったり若返ったりする飴
「この飴でウチらが高校生になって高等部に潜入・・?
し、しかも今から!?」
「行動は早ければ早い方がいいからなー」
蜜柑は謹慎中・・きっと私も謹慎中なんだろうけど、病室からそのままここに来たから、まだ先生の間では私は寝てることになっているだろう・・
まあこんなことしてるって初校長にバレたらヤバイけど・・さすがに穴を使って外には出れないな
今、ちょっと警戒されてる身やし・・
→