第10章 Zへ侵略
「殿先輩!ありがとう!」
バタバタと殿へと駆け寄って抱き付く蜜柑
べりっ
すかさず私と棗が殿と蜜柑を引き離す
『蜜柑・・ッ』
「責任とらずに済む計画、勿論考えてんだろう?」
蛍が居ない間、私が保護者を務めねば・・
「ああ、何とかして見つけねぇーとな
色々ワケありなようだし?」
ちらりと私の方を見てくる殿・・
コイツ怖い・・気づいてそう・・
ちらりと棗の視線も感じる。やりにくい・・
『で・・、その計画は・・?』
「お前らを連れて高等部へと潜入する」
ええええええーーーーー
と、周りから声がする。と、同時に高等部の良くない噂を話始めるみなさん
高等部か・・行平校長・・元気かな?
私の為に最善の方法を考えてくれた校長
昔、柚香先輩と話してたなー
柚香先輩は行平先生と結婚して、私は行平校長と結婚とか・・そうなったら私達は義理の姉妹になるねって。でもお互い歳が離れているし、生徒と先生なんてありえないかって笑ってた。
柚香先輩は憧れを現実に、私はただの憧れで終わったけど・・まあよくある子供の妄想・・
「俺1人じゃガキ4人もまとめらんねーし
穴探しだけでもそれだけ大変なんだって」
穴・・柚香先輩が任務の際に使ったことがあるって言ってた
どこにあるの?って聞いたらいつも高等部の何処かだよって言ってた
知らない方が私の為なんだって言って。
やっぱりあの時、聞いてた方が良かったよー
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