第9章 Zの侵入
え・・わたしは聞いていない
『そうなん棗??』
「忘れた」
そう言えば、蛍の病室を離れるように歩いていく棗
『蛍!!絶対なんとかするから!!』
その時、蛍の横で看病してた昴がこちらをずっと見ているのにわたしは全然気づかなかった
「・・・・」
無言で歩く棗
『・・棗?収集かけられたのに行かんでええん?』
「・・・・」
----ガラガラ
無言で近くの真っ暗な部屋へと入っていく棗
『えっちょ、棗!?』
私も続いてその部屋へと入っていく
----ドンッッ
『ッッ!!え、棗!?』
部屋に入り、ドアを閉めるなり私の手を掴み壁へと抑えつけられる
力が強くて解けない
『棗!?どうしたん!?いきなりなんなん!?』
「みた」
『みた・・なにを??』
「お前の本当の姿」
『!?!?!?!?
は・・はぁ?何いってんの棗?』
片手でわたしの両手を掴み、もう片方の手でわたしの首元を触ってくる
棗の手が首から下げているアリスストーンへと伸びる
『棗!!やめて!!』
----チャラ
『く・・・・っ』
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