第7章 I want to be you
あれから数日後のお昼休み。
二口は購買部で購入した大量のプリンを抱え
青根と一緒にまどかと涼のクラスへと向かった。
「待ってたよ~!早く早く!」
クラスに現れた二口達をまどかは手招きする。
「悪りぃ買い物してたら遅くなった。」
二口が大量のプリンを机に置くと
こんなにプリン食べるの?
とまどかは不思議そうな顔をした。
「これ涼ちんに!おかげでまどかともっと深い仲になれたから。涼ちんサンキューな!」
そう言って二口は机に置いたプリンを全て
涼の目の前に置いた。
「……深い仲?」
涼は少し考えまどかに耳打ちした。
『ねぇ、まどかもしかして二口くんの事
名前で呼んだ?』
そう耳打ちされまどかは少し照れた様子でコクンと頷いた。
いつの間にかそんな仲になってたんだ……。
まどか頑張ったね。
「二口くんプリンありがとう。そんな食べられないしみんなで食べようよ。」
涼はプリンを1個づつ配ると青根はプリンを涼に返した。
「…………俺はいい。食べきれなければ持って帰れば良いだろ?」
「……あっ、うんわかった。押し付けちゃったみたいでごめんね。」
涼は青根にプリンを返され少し残念そうにした。