第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
翌日
二口はまどかを昼休みに二人で屋上で
昼食しようと誘った。
「一緒に昼食とるならお弁当作ったのに。」
「悪りぃ。急にまどかと飯食いたくなったから。」
「パンと私のお弁当、交換しようか?」
「食べたいけど、今日はいいや。」
「そういえば学校で二人でお昼食べるの初めてだね。」
「あぁ、そうだな……」
……何かいつもの二口と違う。
口数が少ないっていうか
何か元気ないような気がする…。
まどかは黙々とパンを頬張る二口を見て
少し様子がおかしいなと心配していた。
「二口!はい、アーンして?」
まどかはお弁当に入っていた鶏の唐揚げを二口の口に運んだ。
「ん、相変わらずウマイな。」
そう言って二口はまどかの頭を撫で
少しだけ見せた二口の笑顔にまどかもニッコリと笑った。