第4章 にろちゃんは遊び人!?〈前編〉
涼はファーストフード店を後にし、自宅に帰る。
やはり先程の女の子達の会話が頭から離れないでいた。
二口に聞くのが一番だけど、連絡先知らないからなぁ……。
はぁ、何で私がアイツの事で考え抱え込まなきゃならないの。
私はまどかに余計な心配かけさせたくないだけなのに。
……青根くんなら二口の事何か知ってるかな?
涼は青根にLINEでメッセージを送った。
[青根くん、今大丈夫ですか?]
¨♪―♪―♪―¨
暫くすると涼のスマホに着信音が鳴る。
わっ!青根くんから電話が掛かってきた!
涼は一度深呼吸をして通話ボタンを押した。
「青根くん、ゴメンね。電話かけさせちゃって。」
『……別に気にしなくていい。どうした?』
「……あのね、青根くんに聞きたいんだけど、二口くんってまどかと知り合う前ってよく他校生の女の子と遊んでた?」
『…………高一の頃は女の子達と遊んでたのは噂で聞いたことがある。部活も週一ペースでサボってた時期があったけど確証は無いよ。……何かあったのか?』
「そうなんだ……あのね二口の事を¨にろ¨って呼んでる子が居て、私その子達の会話聞いちゃって――」
涼は夕方女子高生が話していた内容を青根に教えた。