第7章 I want to be you
「堅治、どうかした?」
「何でもねーよ。」
「何でも無いって顔じゃないけど?」
まどかは不思議そうに二口を見ていると
青根が話しかけてきた。
「………まどか、二口を自宅に住まわせる事は無理か?」
「へ?…私の家に堅治を?……お父さんに聞いてみないとなんとも……てか何でそんな話になってるのー?」
「………二口が仲間外れにされて寂しいらしい。」
「んなっ!!そんな事言ってねーし!」
青根に心を読まれあたふたする二口。
「へー、二口くん可愛いとこあるんだね。」
ニヤニヤしながら涼は話すと二口はギッと青根を睨んだ。
「もー堅治、青根ちゃんを睨まない!別に仲間外れにしてないから!堅治も遊びにくればいいでしょ?」
「……毎日来れねぇもん。」
二口は少し拗ねた口調でパンを頬張った。
……あっ!拗ねてる、可愛い!!
そんな二口の表情を写真に残そうとまどかはスマホを二口に向けシャッターを切った。