第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
「――ってことは、今すぐにさっきのやつができるのか?」
「できるけど、あんな感じで人と戦うゲームじゃないよ」
もう、戻る気はしない。
だって、再度始めなきゃ永遠にデリート前のデータが残るなら、ずっと残しとこう。
「それでも、魔法が使えるなら俺はやるぜ!」
鶴丸は、やる気満々だ。
でも、やっぱりやる気はおきない。
なんていうか、綺麗な思い出のまま残しておきたい。
「どうせ、後少しで新しいゲームできちゃえば、そっちに移動するでしょ。それなら、少し待ったほうがいいよ」
「僕は、皆に合わせるよ」
みっちゃんは、いいお肉が手入ったからか、凄く機嫌がいい。
このまま買い物気分で流して、水没庭園のイベント前に思い出してもらおう。
「って、ヤバ。ゲームするには機械が必要だった!!」
「それなら、すぐ買いに行こうよ」
こうして、僕らはゲーム売り場に移動した。
そこで、思わぬ人物と出会うことになる……。