第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
その後、その場で棒立ちしてた相手の魔法使いが、慌てて逃げ出す。
近くに、みっちゃんが隠れてることを察知したんだろう。
無事に短剣を凍らせた鶴丸が、次は相手の魔法に対して総攻撃を仕掛ける。
辛そうな顔を見ると、みっちゃんも攻撃してるみたい。
仲間のHPバーしか見えないからわからないけど、たぶん結構攻撃されてると思う。
倶利伽羅は、少し攻撃を受けているものの、ほとんど避けている。
そうして、ついに相手の魔法使いも倒れた。
最後だ、と言わんばかりに、鶴丸が短剣に氷魔法の総攻撃を仕掛けていく。
僕は、やることがなくて、ただ見ているだけ。
っと、その間に相手の剣士も倒し、倶利伽羅が短剣に対し、武器を一振りすれば、あっと言う間に相手は倒した。
相当攻撃力を上げてたんだろうなぁ。
「優勝は、挑戦者チーム!!」
こうして、僕らの初参戦は圧勝。
っていうか、僕の知識はまるで役に立たなくて、正直異常解除も使わなかった。
それと、次から相手や仲間の能力をよく見極めてから、スキルセットをしよう……。
これだけ戦えたパーティーは珍しい。
だから、私の知識はまだ足りなかったんだ。
なんだか、面白くなってきたかも。
今回の戦いは、本当に美しい。
――それに、このまま皆で居れば、まだまだ知らないことが出てくるはず。
そう、思うだけでゾクゾクしちゃう。