第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
「じゃあ、肩にあるこの穴にスキルを装着するんだね?」
「そうそう、武器が置いてある近くにスキルピースがあるから。それを、そこにはめるよ。基本スキルは1つしか枠がないから、慎重に選んでね」
って言っても、テンプレみたいな感じで、使う基本スキルっていうのは決まってるんだけどね。
まぁ、こればっかりはどのオンラインゲームでも同じ。
でも、これは普通のMMOとは違う。
VRMMOは、リアルが追求されるゲームだから、個人個人の能力が最大限に引き出されるゲーム。
だから、テンプレ通りだからって有利なわけではない。
でも、能力の高い人が有利ってわけでもない。
情報と技術、どちらも兼ね備えないと、不敗の王の座は守れないってわけ。
僕が凄いんですよーってお話だよ!
「うーん、迷うなぁ。クリティカルアップもいいし……。恵ちゃん、短剣はどれがオススメ?」
「普通の狩りだと、クリティカルアップはオススメだけど、今みたいな対人の場合、隠密アップのほうがいいよ」
「姿を見せないで、秘密裏に行動かぁ。かっこよく決まらない気がするよ……」
「そういう職業なんだよ……」