第21章 ただいま現世
「さぁ、どうぞ。我がデパートへ行ってください。私達は、リゾートで楽しむとします!」
となると、水無月さんが宿泊してる一週間はプールの使用禁止を出さないと。
一応、このプールは貸し切りにできるからこそ、意味があるんだ。
仕事だし、きっちりしよう。
変に気遣っても駄目だ。
ああいう金持ちは、誰にも邪魔されない静かな時間を過ごしたいのさ。
「皆ー。お客さんが来たから、一週間のプール使用禁止ね」
「えー?」
飛行機に乗り込んで、宣言すれば皆が嫌がる。
でも、しょうが無い。
唯一の娯楽を奪われた刀剣も居るみたい。
「今回、皆にゲーム機を買うから、一週間だけウォーターワールドで我慢してね」
やっぱり、仲間だけで貸し切りなほうがいい、という声もちらほらある。
それでも、一週間なんだし頑張ってもらわないと。
こっちだって、水無月さんのお陰で色々買い物出来てるんだ。
「水無月さんのデパートで買い物したぶん、水無月さんは遊ぶんだから、文句言わないの。一週間の我慢だから」
まぁ、それに、後日専用の無人島も開放されるわけだし、そっちに行ってしまえば、使えなくなる期間もがっつり減るだろう。