第21章 ただいま現世
そして、僕はゲームにログインした。
水没庭園のほうに行くと、倶利伽羅と一緒に三条派も居た。
どうやら、何やら話し込んでる様子。
「何やってんのー? 昼ご飯だよ」
僕の顔を見るなり、倶利伽羅が舌打ちして「面倒なことしやがって」と言い捨てた。
――あ、そういえば、三条派と遊ぶ約束してたんだっけ?
僕がマシンに乗り込んだせいか……。
「とりあえず、皆ご飯だよ」
「あそべないんですか? ぼく、たのしみにしてたんですよ」
「ガハハハハ、飯の後にするか!」
「腹が空いては戦は出来ぬと言いますゆえ」
倶利伽羅が、僕を睨みつけてくる。
どうやら、マシンが足りないぶんはどうするんだ、と顔に書いてある。
はいはい、この後買いに行きますよ。
「後で、皆のマシン書いに行くから。そうすれば、皆遊べるようになるよ」
「ほんとうですか? やったー!」
「チッ、最初から人数分買えばいいものを」
「だって、部屋に入りきらなくて」
なんていうか、水無月デパートで大型のマシンを購入したほうがいいかもしれない。
一人乗りばっかり買ってるけど、それじゃスペースがいくらあっても足りないからな。