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【刀剣乱舞】刀剣英雄

第20章 過去へ……


ゲームからログアウトして、ドアの外を見る。
すると、僕と同じ顔の艶やかな和服を来た女の人が居た。

「姫鶴ー、アンタ何してんの?」
「わっちの勝手じゃ」

ひめ、つる……?

ここは、付喪神の本科のみを扱う本丸。
姫鶴一文字が居るってことは、僕は……お払い箱?
――いや、むしろそれくらい長い間ログインしてたから、忘れられちゃったのか……。
ここに居ちゃ駄目なのかな……?

僕は、自分の家なのに、疎外感を感じた。
そのまま、見つからないように注意をしながら、本丸へと移動する。

「――なんで、お前がここに居るのさ?」

目の前には、僕を睨みつける燭台切三忠。
もう『みっちゃん』と呼んでたあの子とは、大違いだった。
――なにさ、そもそも人の体を玩具にしたのは、お前のくせに。

無性に五虎ちゃんに会いたくなった。
僕は、小走りに五虎ちゃんだけを探す。

すると、目の前の縁側に、五虎ちゃんが居た。
一期さんや、薬研、乱ちゃんも居る。
狐さんが、美味しそうにクッキーを食べていた。
相変わらず、小さいお手々で一生懸命にクッキーを掴んでる。

「五虎ちゃん!」

いつものように、抱っこしようと思って声をかける。
――でも、五虎ちゃんは、泣きそうな顔をして一期さんの後ろに隠れた。
一期さんが、僕を鋭く睨みつけてくる。
僕が、一体何したっていうの……?

その後、何処を歩いても似たような反応。
そっか、やっぱり最初から僕なんて、仲間じゃないんだ。

僕は、彷徨い歩くうちに、一つの門を見つけた。
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