第18章 治療のために、倶利伽羅と……
まだヤろうとする倶利伽羅の腕を振りほどき、僕は黙々と膣を洗う。
だって、疲れたし、魔力は満タンだよ。
ったく、フェラで終わらせる予定だったのに。
本番意外では勃たないなんて、ご都合主義すぎるよ。
「――もう一回」
「断る。怪我人待たせてるから」
でもまぁ、回復のためのセックスだし、愛はないぶん結構思い出して赤くなることもない。
義務的なセックスだしね……。
まぁ、まだ好きだとか愛を囁かれてたら、もっと雰囲気は違ったんだろうけど。
その場合は、確実に流れてもう一発ヤってるだろう。
「落ち着いたら、外出てきなよー」
「チッ、淡白な女だ」
「悪かったね」
僕は、エッチの時には手荒く扱われるのが好きらしいから、そういう面で盛り上がったけど、倶利伽羅とはなんていうかな……。
ほら、悪友みたいな感じ?
男女の仲とは思えない、そんな関係。
だからこそ、あんな感じで終了したんだ。
まぁ、そういうことで、ミカエルから治癒ができる天使さんを紹介してもらい、まずはその天使さんを治療。
もう一回セックスはしたくないから、ちゃきちゃきと人数を増やしながら回復していく。
こうして、MPが空っぽになった頃には、十分に回復できる天使が揃っていた。
なので、僕はドロップアウトさせてもらうよ。
「倶利伽羅ー、帰るよー」
「――あぁ」
ふいっと目をそらされた。
どうやら、もう一回エッチしなかったことが、ご機嫌斜めらしい。