第17章 和睦
僕たちは、今ミカエルと一緒に吸血鬼の城に向かってる。
と言っても、僕が持ってるドラゴンに乗ってる。
まぁ、操縦してるのはミカエルだよ。
「そういうことなのか。それがわかれば、だんだん話が見えてきたぜ」
「もうちょっと、皆で話し合ったほうがいいよ」
「そうだねー、吸血鬼の王の出方によるけど」
「あんな老いぼれ、このミカエルが槍の錆にしてやる」
意外と天使って好戦的な種族だよね。
――っていうか、何か忘れてるような?
まぁ、いいか。
「ったく、めんどなやつらだな」
「本当にな」
意外と倶利伽羅と同田貫って性格が合うのかもね。
「何にせよ、争いごとは避けたほうがいい。プレイヤーも行動がしにくくなるよ」
「それが厄介だよねー」
そうそう。
このドラゴンも結構早くてさー、乗り物じゃない時には、肩に乗れるくらい小さなサイズに変わるし、凄い便利。
現実でも、この子居てくれたらなぁ。
「それにしても、風が涼しくて気持いいね!」
「そうだねー、さっきまで暑かったしさー」
クーラーの風もいいけど、自然の新鮮な風って気持ちが良いよね。
家の中に篭ってても味わえるなんて、幸せだなー!