第12章 Battle12 毎日がバカンス!!
なんか、退屈すぎて何もかもなげやりになってる。
チルちゃんのほうは、上手くレベルが上がってるらしく、いい狩場の情報ばかり流してくれる。
が、ここでlv5まで上げないと、次の狩場へは行けない。
lv1までかかった時間は30分以上超える。
正直、クエストに並んだほうがよかったかも、と今更考えてしまう。
「一旦戻ろう! 空き瓶を作成したいんだ」
「一人で戻れ、俺は忙しい!!」
「あー、うん。行ってらっしゃーい」
みっちゃんに対してなげやりだけど、退屈すぎて動く気力もなくなってるからしょうがないね。
「えぇー? ったく、しょうがないなぁ」
しぶしぶ、みっちゃんは一人で移動。
それでも、ご機嫌は良さそう。
いいなぁ、僕もクリエイターにすればよかった。
あー、ヒーラーって暇。
暇すぎて、欠伸が出ちゃう。
平凡な草原に、敵が現れそうなら、バーゲンセールのごとく人が群がる。
そんな光景を、ただぼーっと眺めてる僕。
僕も、倶利伽羅みたいに元気よく走ればいいんだけどねー。
でも、こう人が多くても、皆躍起になって狩りをしてる。
これだから、日本人って凄いよね。
勤勉すぎて涙が出ちゃう。
僕なんて、仕事の会話してる時に、ついタメ口になっちゃって、聞き返されたことなんて多すぎるのにね。
あぁ、僕が駄目人間なだけか。