• テキストサイズ

【刀剣乱舞】刀剣英雄

第8章 Battle8 白い子と熱を分け合う


「そ、そうだ!! みっちゃん、水泳で競争しようよ!」
「後からね」

みっちゃんが、僕の首筋に吸い付く。

「うわぁ、見えない位置にしてね……?」
「見えないと、意味ないと思うよ?」

うわぁ、思ったより自己主張強い子なのね……。

「おいおい、主が困ることだけはするなよ?」
「さぁ、何のことだか?」

鶴丸って、意外と紳士的だったんだ。
まぁ、本当の紳士ならあんなことはしないか。
そもそも、僕はレディじゃないから、紳士にならなくていいんだけどさ。

「恵ちゃん、続きしようね?」

みっちゃんは、ご機嫌そうに僕を横抱きする。
暴れようとした瞬間

「大人しくしててね?」

と耳元で囁かれる。
さ、さっきも絶対わかってやってたに違いない!
こんのっ、天然たらしめっ!!

僕の顔がみるみるうちに熱くなるのを感じながら、大人しく運ばれる。
好きで運ばれてるわけじゃない。
さっきの一言で、腰が抜けたんだ。

あぁ、本当に不敗の王の威厳は何処へやら?
今の僕って、最高にゾクゾクしないや……。
最悪だ。
/ 423ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp