第2章 Battle2 新しいストーリーを始めよう
すると、見慣れた文章に目がとまる。
僕が、相棒宛に書いた手紙だ。
『エルは、セレナを間違って殺したことを隠した。これが証拠だ』
そう、文字を添えられて。
「でもさ、もう遅いんだよね。正直、お前らがオフ会なんてするせいで、僕が仲間外れにされたんだし」
誰に聞こえるわけでもないのに、独り言を言う。
寂しい僕の訴えが、辺りに響くだけだった。
それでも、言うだけで誰かに聞いてもらえたような気がする。
ずっと、こうやって寂しさを凌いできたから。
独り言が、癖になってしまった。
寂しい癖だ。