第2章 Battle2 新しいストーリーを始めよう
あれから、一ヶ月が立った。
Bloody Maryのスレには、僕のことが書いてある。
エルが僕を殺したことが書いてある。
全て、全て僕が悪いことになってた。
エルが欲しがっていた武器を、僕が自慢した。
デザインが気に入ってて、エルは喉から手が出る程欲しかったのに。
見せびらかすだけで、貸してくれない。
そう、書いてあった。
そんな、幼稚な理由で裏切っていいなんて。
馬鹿馬鹿しい。
これが、相棒の本性なのか。
そう思いながら、淡々と僕はスレを読み進める。
今はもう、相棒を信じていた気持ちなんて、全く残ってない。
だから、悲しさなんてない。
残っているのは、怒りだけ。
だから、淡々と読み進めた。