第6章 Battle6 みっちゃんの手料理と忠犬の訪問
「おおー、これは驚くほどいい肉だ!」
「そうだねー、頑張ったかいがあったよ!!」
「ん、何かあったのか?」
「それがね、遊戯大会で優勝して、このお肉ゲットしたんだよー」
「ほー、この世ではそんなことがあるのか。時代も変わったな」
長谷部は、昔を懐かしみながら言う。
よく考えれば、皆昔の人の持ち物だからね。
「長政様にも、食べて頂きたかった……」
「昔は、物がなかったから……。今は、色々贅沢できるから、良い時代になったよね」
「あぁ、そうそのようだな……」
そっか、昔は娯楽も少なかったしね。
って、倶利伽羅、それ僕の肉なのに!!
ぼーっとしてたら、肉取られた……。
「くりちゃん、お肉ばっか食べちゃ駄目だよ?」
「何を食べようが、俺の勝手だ」
「こら、折角主が用意してくれた飯だ。平等に食え」
作ったの、僕じゃないけどね!!!
「主、この肉が食べごろですよ。さ、どうぞ」
「あ、ありがとー」
優しいなぁ、長谷部。
「ご飯のおかわりもいっぱいあるからね!」
みっちゃんが、今日一番ご機嫌だった。
そのおかげで、ご飯の後にはアイスも食べれた。
しかも、みっちゃんが可愛く飾ってくれたやつだ。
そういえば、なにか忘れてる気がするなぁ。
「ほら、恵ちゃん。早くお風呂入って。明日は七時にはゲームするんでしょ?」
「あ、忘れてた!!」
「5時には起こすからね!!」