第6章 東京遠征〜2〜 トラウマ
一日の試合が全て終わり、くったくたになった後の自主練中、縁下から話しかけられた。
縁「あの、、、大地さん。」
澤「ん?どうした?」
縁「べにのこと、止めてくれてありがとうございました。」
澤「あ、いやあれは何と言うか体が勝手に動いたんだよ」
縁「それでも、大地さんがあの時止めてくれなかったらもっと酷くなったと思うんで。」
それと、と言葉を繋げる。
縁「べにのやつ、大地さんのことだいぶ気に入ってるって言うか、信頼してると思うんです。あいつ、甘えたり、弱さを見せるのが苦手なので、気付いてやってくれるとありがたいです。」
俺なんかに出来るだろうかと不安になったが、精一杯支えたと思った。
ー朱莉ー
お風呂あがり、少し逆上せたので冷たい飲み物を飲もうと自販機に来た
んだけど、
「昨日といい今日といい、あたし待ち伏せされるようなことした覚え無いんだけど?」
この目の前のだいち以外の主将たち。
アイデンティティなくなってて誰かとか分かんないけど胡散臭さとそわそわ感がクロと木兎なはず。
木「いや、えーっと、、、」
「昼間のこと?」
「「「!、、、」」」
「ちかに聞いたんでしょ?全部。なら気にしなくていーよ。木兎が悪い訳じゃない。謝る必要ねーし。」
木「けどっ!」
「しつこい。あたしは気にしてないし怒ってもいない。謝る必要ない。」
木「じゃあさ!仲良くしようぜ!」
「「「は?」」」
木「え、だって気にしなくていいなら仲良くなりてーし。」
黒「気にしてても仲良くなろうとすんだろ」
木「当ったりめぇよ」←
「ねぇ、このフクロウの飼育係どこいんの」
黒「いま風呂だわ」
「引きずり出してきていいよな?」←
黒「男どもが可哀想だからやめたげて」←
「なんだと!」